ベン・イズ・バック Ben Is Back


Ben Is Back
Dir: Peter Hedges

「ベン・イズ・バック」
監督:ピーター・ヘッジズ

Official Site
https://benisback.jp/
I saw this film on 24th May 2019 at TOHO Cinemas Chanter in Hibiya, Tokyo.
2019年5月24日 TOHOシネマズシャンテ

本日公開のピーター・ヘッジズ監督の
「ベン・イズ・バック」が素晴らしかったのでため息です。
人間の弱さ強さ、かきむしられました。

薬物依存の息子とその依存を克服するためにに奮闘する手助けをする母親との物語

鑑賞後にパンフレットを読んで知ったのですが、処方される鎮痛薬がきっかけで薬物依存になるなんて信じられないな
この映画を観ておいて良かったと思う


現在公開中のガス・ヴァン・サント監督の「ドント・ウォーリー」と共通するのは、装飾を減らし社会問題に向き合うというドラマながらドキュメンタリーに近い流れで


この2作品は必ずもう一度映画館で観ようと思っています
役者さんの演技も自然で素晴らしいです
そして両監督ともに90年代から大好きな監督なのですが、90年代00年代から進化しているんだと感じました


ドント・ウォーリー

ベン・イズ・バック


なぜ進化をしたと感じたかというとドント・ウォーリーは断酒の話だし、ベン・イズ・バックは薬物を断ち切るために奮闘する話で
90年代の映画はどちらかといえば薬物やお酒はクールに描かれていることが多かったような印象があるのですが


ピーター・ヘッジズ監督のインタビューで薬物などで命を失ってしまう人が後を絶たない現実があるなかで意識が時代とともに変化してきたのでしょうか


あとは自分だけがやめても、それまでの人間関係や環境を断ち切ることの大変さなども描かれていて


両作品ともに
そのことによって苦悩の道を歩んでしまった
人々に向けて手助けをするような優しい視点からの描き方なので、とても興味深かったです。
そして両作品ともユーモアもあって重たい印象ではないのでそれもさすが、大好きな監督たちならではの視点に感動しました。


昔から大好きな女優ジュリア・ロバーツがピーター・ヘッジズ監督の静かなトーンの映画に自然に馴染んでいて素晴らしかったし
ジュリア・ロバーツが希望して実現したというピーター・ヘッジズ監督の息子で主演の若手で注目されている役者さん、
ルーカス・ヘッジズの演技は寡黙で控えめなのに独特の存在感や感情表現ができる
演技というより佇まいというか若いころのマット・デイモンも彷彿とさせるような


ご興味がおありの方はぜひ
ベン・イズ・バック
https://benisback.jp/sp/
ちなみに映画館の予告で観てかきむしられた、両親が亡くなった少年少女たちがバンドを組む日本映画「ウィー・アー・リトル・ゾンビーズ」観たいな
6月14日公開なのだそう


自分の脚本を書いているときに
映画館で映画を観たら自信がなくなり打ちのめされるかなと思い半年くらい映画を観ることをセーブしていたけど生きるエネルギーがわくし
単純に映画への愛を実感したのでこれからも観に行きます
ありがとう映画
thank you forever
love